サムスン電子とKOSPI指数を見る視点 ― 下落見通し
筆者はこれまでの記事で、KOSPI指数については5月中旬まで強い動きが続く可能性があると説明してきました。 しかし、一つ予想が大きく外れた点があるとすれば、サムスン電子がここまで上昇するとは思っていなかったということです。ある程度フィナーレを見せた後に下落すると予想していましたが、米国10年国債利回りがゆっくりと動いたことに加え、5月4日に米国の第3四半期の国債発行計画が発表され、米財務省が第2四半期の国債発行額を増やすと述べたことから、このような最後のフィナーレが現れたのではないかとも判断しています。 一言で言えば、インフレの到来が遅れ、ある程度流動性が供給されたことで、最後のフィナーレで大きく反発したのではないかと考えています。 では、これからサムスン電子とKOSPI指数をどのように見ていけばよいのでしょうか。 筆者はこれまでの記事で為替相場について触れながら、為替レートが調整を受ける時には、株式市場が高値圏にある可能性が高いと説明してきました。 現在のドル・ウォン為替レートを見ると、再び上昇レンジの下限付近まで来ていることが分かります。 この動きを見ると、筆者は今週がKOSPI指数の高値になる可能性もあるのではないかと考えています。 ただし、為替レートが再び上昇した後、途中でもう一度調整を受けるのであれば、2020年のようにその途中で株式市場が反発したり、史上最高値を更新したりする可能性もあります。そのため、投機家はこうした可能性まで考慮しておく必要があると思います。 また、サムスン電子やKOSPI指数をご覧いただくと、短期的にあまりにも大きく上昇していることが確認できます。 このような上昇がドル・ウォン為替レートのピークを目前にして現れたということは、いよいよサムスン電子の本当のフィナーレが現れたと解釈することもできます。 個人的には、今回サムスン電子が下落し、最後に残された業種が上昇する局面で、果たしてその上昇だけでサムスン電子とSKハイニックスの下落分を埋め、KOSPI指数全体を押し上げることができるのかについては疑問を持っています。 あるいは、半導体の優良株が小幅な下落にとどまり、その間に最後に残された他の業種が上昇することで、市場全体が最後のフィナーレを見せる可能性もあります。 この部分については、今後の動きを確認しながら判断すべき問題だと思います。 筆者は現在、市場が必ず通らなければならない地点に立っており、最後のシグナルを待っています。 読者の皆さまも、筆者が見ているシグナルを一緒に確認されていると思いますので、どうか焦らずに見守っていただければと思います。 5月にはケビン・ウォッシュの就任、米中首脳会談、すでに発表されている米国の第3四半期国債発行計画など、さまざまな重要イベントが集中しています。 また、決算発表が一巡すれば、株式市場そのものが方向転換する可能性もあるため、注意が必要だと考えています。 どうか最後の局面で、賢明な判断をしていただければと思います。 いつも申し上げていますが、投資をするのはご自身です。この記事は買いや売りを推奨するものではありませんので、常に筆者の記事を疑い、ご自身で検証していただければと思います。 ありがとうございました。